インタビュー

社内の暗黙知を可視化するナレッジネットワークでイノベーションが生まれやすい環境に

株式会社インターネットイニシアティブ様

調和技研 研究開発部に所属しているMd Shafiqul Islamです。調和技研には北海道ならではの課題も含め、様々なご相談が寄せられます。今回は「点群データとAIで農業関連商品の数量計測ができないか」という研究をもとに記事を書きました。同じような課題を持つ企業の皆さまのご参考になれば幸いです。

点群データは複雑な3次元形状を表現するのに適していることから、様々な分野や用途で利用されています。点群データから体積を計測することは、土木工学、鉱業、農業、環境科学など、さまざまな分野で必要な作業です。このプロセスでは、点群から3Dモデルを作成し、そのモデルで表現される物体の体積が計算されます。本記事では、3次元点群データからオガ粉の体積を計算する詳細な手順をステップごとに説明していきます。

(※本記事はMd Shafiqul Islamが執筆したオリジナルの英語記事を日本語に訳したものです)

目次

テレワークの普及などを背景に、「社内コミュニケーションが減った」「同僚がどんな仕事をしているのか見えない」「誰に質問すれば良いか分からない」といった課題を感じる企業や従業員は少なくありません。

総合的なITソリューションサービスを提供する株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)様では、そうした課題を解決すべく、暗黙知を含む社内の情報をAIを用いて可視化するツールの開発に取り組まれました。

本格的なAI導入は初めてという同社の経営企画本部 IT企画室の佐藤様と廣川様に、本プロジェクトにおけるPoCまでの裏側や成功の要因を伺いました。

導入前の課題
・企業規模の拡大に伴い、他の部署や社員の活動が見えにくくなった
・テレワークの普及により、部署をまたぐ気軽なコミュニケーションが減った
・上記理由により、社内の情報を把握することが困難になっていた

課題解決へのアプローチ
社内文書だけでなく日々使われるメールやチャット等の情報をもとに、部署の活動や社員の得意領域をAIが分析し、ネットワーク形式で可視化

使用AI
言語系エンジン群「lango」

導入後の成果
IIJ社独自のナレッジネットワーク「WhoKnowsWhat」を開発。部署や社員が持つ様々な知見(暗黙知)に到達可能となり、社員同士の技術交流の活性化や技術研鑽、社内協業によるソリューション創出や社内変革の機会を生み出すツールとして機能し始めている。


会社の規模拡大やテレワーク普及を背景に社内情報を把握しにくくなっていた

Q. ナレッジネットワーク「WhoKnowsWhat」の開発に至った背景を教えてください。

廣川様:弊社は2022年12月で30周年を迎え、社員数は4,000人を超えています。一昔前は、“このサービスや技術はこの人が詳しい”とか“今あの部署はこんなことに取り組んでいる”といったことが見えて、必要なときに聞きに行ける状況でしたが、今ではそうした情報を把握しにくくなってきています。加えて、コロナ禍で新しい働き方が増えたことで、これまで対面コミュニケーションで得られていた情報も得づらくなってきました。


もともと弊社には、部署や年次に関係なく社員同士の会話の中から新しいものを生み出し、会社を大きくしてきたという一面がありますので、働き方や働く場所、会社の規模が変わっても、人や部署に関する情報にすぐにアクセスできてコミュニケーションやイノベーションが生まれるようにしたい、という想いがありました。